2016年03月23日

ものづくりに携わる者としての、「豊かさとは何か?」への回答

一昨日、3月20日はJapan Motivation Forum岐阜にて、登壇してきました。
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(このポーズは、岐阜の頭文字「G」を表しているそうです)

通称JMFと呼ばれるこのイベントは「日本を牽引するリーダーを増やそう」という目的で行われます。

各分野で活躍する若者が、自身の経験を通して今の若者が起こすべき行動について考え、伝える。
そしてともに立ち上がり、ともに手を取り合うことで若者から日本を盛り上げよう、ということだそうです。

僕は最近、もっぱらぎふマーブルタウンに注力しているので地域系か教育系の学部と思われがちなのですが、実は工学部生で将来的な進路もものづくりの予定です。笑

ということで、僕は今回ものづくり分野の担当。
自己紹介メッセージを出した時点ではこんな感じで考えてました。
JMF岐阜.jpg

今後10〜20年で現在の日本の労働人口の49%が、AIやロボットに置き換え可能」というデータが出ている中で、僕らはどう生き残っていきましょうね。というお話。

時給は数字で見えて分かりやすいので出しただけで、その人の価値が時給によって決まるわけではないので悪しからず。
伝えたいことがたくさんありすぎて尺が足りず、このスライドも含めカットしたんですが、今思えばテーマが分散してしまっていたかもしれないなーと。

結論から言えば「機械では出来ない、人間にしか出来ないことをやりましょう」ということで、「人の心を捉える商品開発」を一例として挙げました。
今回は僕のテーマが「ものづくり」だったのと、話せる経験が商品開発だったのでそれを挙げましたが、イベント企画や営業などどういう分野でも「人の心を捉えること」が重要だと思っています。

今の若者が起こすべき行動について」というテーマに関して要約すると、

多様な人の話を聞く(価値観を知る)

自分の心の動きを捉え、自分がどうしたいのか行動に移す(重要)

目標を壁で捉えるのではなく、どれだけ小さくてもいいから一日一歩。階段を上がる。
→(方法)人の心の動きを追うこと、そして人を巻き込むこと。

1人1人を幸せにしていこう。そしてそのための一歩を一緒に踏み出しませんか?

という話を、経験を基に話してました。

また、最初の「多様な人の話を聞く(価値観を知る)」の部分に対して、「ものづくり分野」の登壇者として、ものづくりに心が動くような話をしたい!という想いも加わりました。笑

つまり「自分がいなくても、製品を通して相手を幸せにできるロマンがものづくりにはある。≒ものづくりは時間や場所を超えて提供できるサービスなんです。」って話ですね。

もちろん、そのためには「目の前にいる1人の心を動かせる製品」である必要もあるわけですが。
今回のプレゼンを通して、「ものづくりに関わりたい!」と感じる人が増えたら何よりです。

「豊かさとは何か?」

で、それを踏まえつつ?考えたのが、国際分野:木元茜さんのプレゼン。
途上国支援の経験から問われていたのが、「豊かさとは何か?」ということ。

お金があれば「豊か」だろうか。
モノに溢れていれば「豊か」だろうか。

先に言っておくと、この問いに対する僕の回答は「YES」です。

もちろん木元さん本人に「ものづくりを否定する意志」があるとは思っておらず、純粋に疑問に感じたことを出しただけだと思います。
僕自身にも、別に木元さんを否定するつもりは全くありません。
ただ、問いを考える上での材料の一つになれば、ということでここからは僕の意見を書いていきます。

僕の中で、豊かさとは「どう生きたいかの選択肢が選べること」だと思っています。
ただし留意すべきは、「豊かさと幸福度は必ずしも一致しない」ということ。

服を川で手を使って洗濯する生活でも、自分を幸せと思う人は幸せです。
洗濯機を使って洗濯する生活でも、自分を幸せと思う人は幸せです。

もちろん、その逆も然り。
自分を不幸と思う人はどうあっても不幸です。

ただ「豊かなのはどういう状態か」と言われれば、「川で手を使って洗うこともできるし、洗濯機を使って洗うこともできる。」という状態でしょう。
ただし、「服を洗うには手洗いではなく洗濯機を使うしかない。」となってしまうと、逆に心が豊かではないのかもしれないですね。

しかしそれで「便利なモノに溢れた生活は心を貧しくする!」とする主張をたまに見ますが、それは完全にただの詭弁です。
どう考えても、洗濯機以外の手段が見えなくなるというのは本人の問題であって、モノ(洗濯機)のせいではない。

ものづくりは生活を豊かにする

例えば僕は視力が悪くて眼鏡をしてますが、眼鏡があるからこそ健常者でいられます。
眼鏡が無ければまともに文字も読めないので、視覚障がい者と言われても反論できません。

いや、別に障がいというものに対して良いとも悪いとも思ってないので、別にそう言われても何とも思いませんが。
ただ一つ言いたいのは、「ものづくりによって救われる人はまだまだいっぱい居る。」ということです。

普段何も不自由なく生活できている方の中には「これ以上便利になってどうするんだ」って方もいるかもしれません。

しかしその「不自由のない生活」がいつまでも続くという保障は無いわけです。
「生活できる分のお金があれば大丈夫」というのは「突然病気になっても治療を受けられる」という選択肢を、選ぶ前から捨てているのと同じです。

また、視力の良い人にとって眼鏡は不要物であるのと同じように、自分と他人ではモノに対する需要度が違ったりもします。
例えばテレビの画質がこれ以上良くなっても仕方ないというのは正直僕も思っていました(←)が、もしかしたら防犯カメラの画質が上がることで解決できる事件も増えるかもしれませんね。

自分にとって必要の無いものは「使わない」という選択肢を選べばいいだけです。
ただ、「必要な人が必要なものを必要なときに選べる」ために、ものづくりの進歩ってあるんじゃないでしょうか。
そしてその選択肢の数こそが「豊かさ」だと、僕は思っています。

選択肢を多く持っている方が「幸せ」を感じやすいというのは想像できるので、それで豊かさと幸せを混合する方もいるかもしれません。
年収1000万までは年収と幸福度が比例し、それ以上は伸びないらしいですが、これは多分年収1000万円ぐらいで「選択肢」(家を買ったり車を買ったり)が増えなくなるということかもしれませんね。
(「寄付などの社会貢献活動に費やす方などは、年収1000万円を超えても幸福度が上がる。」という話もあるようです)

(半分余談?)歴史は繰り返す

最近いろんな物事を見ていて、「歴史は繰り返すけど、人は過去には戻れない。」というONE-PIECEの空島編で出るロビンの台詞をよく思い出すわけです。
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例えば中国は粗悪品を創るというイメージが強いですが、昔は日本もそういうイメージでした。
そして近年、中国も品質の高いものを創るようになってきたそうです。

そうしてどの国も同じように歴史を重ねるのだとしたら、日本は今の「モノを創る」という段階から、米国のiPhoneのように「モノづくりを企画する側」へ行けるかどうかが成長の鍵なのかもしれませんね。
(iPhoneの部品の半分以上は日本製だそうです)

あともう一つ。お金に関して、たまに「お金なんて無くても物々交換で良いじゃん!」ってトンデモ理論を披露する方がいてビックリします。

お金の無い世界に戻ると、どうなるか。
自分の欲しいものと相手の欲しいものが一致するとは限らず、そうなると物々交換が成り立たなくて困ります。

つまり結局、貨幣や紙幣の代わりとなる”お金”が生み出されるだけなのです。
もちろん個人的にどこかで自給自足の生活をしたいというなら、その選択肢を模索するのも自由です。

ただし社会の中で生きていたいなら、お金から逃げるのではなく、「上手にお金と付き合う方法を模索する」のが一番現実的でしょう。

(以下、関連書籍)
内容:空島・神の島を舞台にした麦わらの一味、シャンディア、神の軍団の三つ巴サバイバルも佳境に突入! 神・エネルの予言した5人まで残り僅か! ルフィ達の運命は…!? “ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!

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このブログについて
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当ブログにおける記事は、ぎふマーブルタウン実行委員会代表 住田涼の個人的な著述です。

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ぎふマーブルタウンとは?
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NPO法人コラボキャンパス三河が展開する「マーブルタウン」の岐阜版です。

マーブルタウンは子どもたちが自分たちの力で挑戦し、 まちを形成していくことによりそれぞれの自立性、協調性、発想力を育むことが目的の事業です。
成功も失敗も自由に許された環境と、子ども達が自発的な"遊び"の中で「夢や希望を持ち、その実現のためなら困難にでも立ち向かう力」を育みたいと考えています。

マーブルタウンはドイツのミニミュンヘンを参考とした、期間限定で出現する仮想都市。
2014年時点では日本全国の約80箇所で確認されている「こどものまち」事業の一つです。
参加者(国民)は小学生全学年を対象としています。

【実行委員会の目的】
@子どもの「生き抜く力」を引き出すために。
A街ぐるみで子どもを育む環境を創るために。
B岐阜を「日本一の共育都市」へ。

<ホームページ>
http://marbletown.wix.com/gifu

<Facebookページ>
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posted by すみた りょう at 01:03 | Comment(0) | ものづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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